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2004年08月23日
東京の良心的なお蕎麦屋さん ~ 「松竹庵」
今回は、それほど有名ではないけど、人形町の地元の人達がよく行く優良店「きそば松竹庵」をご紹介します。ここのお勧めは、なんといってもせいろです。お腹の空いているときは、是非、たぬきせいろかきつねせいろの大盛りを注文してみてください。注文するとすぐに、天かすやおあげの切ったやつ、それとほうれん草とかまぼこが、初めからつゆの中に入って出てきます。この気取らない姿勢に、管理人は好感が持てます。
東京の蕎麦屋さんは、概ね量が少ないのですが、ここの大せいろは超大盛。通常の2倍以上の量です。それでいて、蕎麦はしっかりとコシがあり、蕎麦本来の味が確認できます。つゆも東京風のこい口で甘過ぎず、ちょうど良い加減です。お値段も、超大盛りのたぬきorきつねせいろが750円という大変良心的お店です。これほどの優良店が、人形町という土地にあって、さほど有名でないことが不思議に思えます。
思うに東京では、蕎麦屋は、ほんのちょっとの量(下手をするとせいろ一枚が一口分)であることが粋であるとされ、松竹庵はその逆を行っているので、その筋の人達には受けがよくないのかも知れません。また、年配の方が多く訪れる人形町では、ボリュームの多さはあまりアピールにならないのかも知れません。しかし、いつもお腹が空いている管理人には、このお店の方針は大歓迎です。
場所柄、この松竹庵もお昼時は混んでいますが、回転が速いので、さほど待つことはないでしょう。人間、食事を前にして待たされると、有り難味が増して、余計美味しいと感じるものかも知れませんが、待たされるのも限界を超える時があります。そう言うときは、ささっと美味いものを食べる方が、人間として自然な姿ではないでしょうか。人形町にお昼ご飯を食べに来て、行列の長さに仰天した方は、松竹庵にも足を運んでみてください。
写真は、大きつねせいろ750円

中央区日本橋人形町1-15-5柏原ビル1階
TEL.03-3661-3995
地下鉄半蔵門線人形町駅を降りて、人形町交差点から人形通りを水天宮を背にして左側
営業時間11:00 ~21:00(日曜日は11:00~20:00)
投稿者 gon_100 : 2004年08月23日 16:34
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あっしもこうゆう店がすきだな~。
砂場や薮なんざ、まえの客の食い残しじゃねーかと勘違いしちまったぜい
あれじゃ、5枚や10枚食っても腹の足しになりゃしねぇ。
畳鰯じゃあるめいし、あんな薄っぺらにもるこたねーだろうによ。
それにしても管理人さんは食通やね~。
こちとら~このへんたむろして半世紀になろってんに
管理人さんが紹介してくれる店はどれもまだ行ったことがないでやんすょ。
これからもいろいろ教えてくだせえょ。
投稿者 江戸っ子トラさん : 2004年08月23日 21:09
> それにしても管理人さんは食通やね~。
ありがとうございます。
このお店は、近所の会社に勤めていた人から教えて頂きました。
地元に住んでいる方は、近所のお店に意外と行かないものですよね。
それにしても、第3回にしてネタが尽きてまいりました(笑
明日は人形町に取材に行ってきます。
投稿者 管理人 : 2004年08月23日 22:51
蕎麦に関する食文化史は、ネット上に多く書かれているので、
ここでは植物学的な側面から書いてみたいと思います。
◆高変異性:
先ず最初に一つの逸話を書かさせて頂きます。
古来より日本固有の蕎麦は白花系です。ある植物学者が、蕎麦の品種改良の研究の為、某所に紅花系の栽培実験をした事が有りました。翌年、近隣の村々の蕎麦畑に異変が起こりました。赤やピンクの花が入り混じって居たのです。村人は原因が植物学者の研究と知り、怒って学者を追い出しました。
この事例かろも判るように、蕎麦には短時間で広範囲に遺伝子の情報交換をする能力が有ります。
例えばイネの場合はどうでしょうか。1メートルも離しておけば混種する事は先ずあり得ません。品種改良をする時でも、開花前のツボミからオシベを除去したり人間が手を加えてやらないと、なかなか改良が進みません。これは、イネなど一般的な植物は自家受粉をしてしまうからです。
蕎麦の場合には自家受粉が出来ません。長いメシベの花と短いメシベの花の2種類のタイプを持ち、お互いで同じタイプの花同士では、受粉することが出来ないのです。この事によって他種との受粉確立を高める事が出来るのです。
イネの場合はインブリード性で変異性が低く、遺伝子的に極めて安定した植物であり、蕎麦は、アウトブード性で、変異性が高く遺伝子的に不安手な植物と言えますが、逆にこの性質が環境変化の対応性に強く、悪条件に強い性質を生み出しています。
◆無限成長性:
また、次に蕎麦の植物学的な特異性として、無限成長性が上げられます。イネ等の一般的な植物は、固有の葉の大きさや固有の背丈を持っており、その固有の大きさに達するとそれ以上決して大きく成りません。これを有限成長と言います。
蕎麦の場合この「固有の大きさ」という物を持たず、条件さえ良ければどんどん成長し続け、悪条件だとあまり成長しないという変わり身の早い性質を持っています。このため、生育条件の良い平地の肥えた畑だと葉や茎がどんどん伸び生い茂ってしまい、何時までたっても花も実も付けないという事にってしまいます。悪条件では早く次ぎの子孫を残そうとして、花を沢山咲かせたりもします。
◆開花時期の不同期性:
田んぼのイネは開花期に一斉に花を咲かせます。イネの用に一斉開花して丁度その時、台風でも来たらどうなるでしょうか。全滅してしまいます。しかし蕎麦は毎朝少しづつ少しづつ花を咲かせるのです。これは受粉に昆虫または風の力を借りる必要が有るからで、また何時も昆虫が居るとは限りません。いつ昆虫か来てくれるのかも判りません。そこで、出来るだけ長い期間花を咲かせつづけ昆虫達が来てくれるのを待ち続けなければならないのです。そのため花実率は30%ほどでむだ花が多いといえます。大繁殖は期待できませんが、悪天候が続いても絶滅に追い込まれる事はありません。
◆総論:
蕎麦は、以上のような特性を持つため、平地での大規模農業に適しませんが、丈夫で痩せた土地でもよく育ち、2~3ヶ月で収穫できるほど成長が早く、又、葉や茎も野菜として食べる事が出来るので飢饉の時は特に貴重な食糧と成ります。
山村部において、お嫁に行く娘に母親が、蕎麦の実を持たせる習慣が有った程で、お米が無くなっても常日頃から蕎麦を育てていれば生きて行けると、また蕎麦のように逆境に強く生きろと言う意味です。
縄文時代の遺跡から蕎麦の実が発見されたように、気象条件の激しい日本列島において古代の時代から日本人は蕎麦に助けられて生きて来たのです。
投稿者 麺食い : 2004年08月24日 21:31
情報提供ありがとうございます。
縄文時代から蕎麦が食べられていたなんてはじめて知りました。
投稿者 管理人 : 2004年08月24日 22:59